親族間で争いが起こり、遺産分割が進まない

相続が発生したので遺産分割を進めていたが、途中から揉め事が発生し分割協議が止まってしまったというケースは少なくなく、必ずしも円満に完了するというわけではありません。元々仲が悪かったわけではないのに遺産分割を進めるうちに兄弟の仲が悪くなってしまった、遺産を隠している相続人がいる等、いったん問題が起きてしまうと遺産分割が進まず、親族間の関係性が険悪になるケースも少なくありません。
良好だった、または特に問題のなかった親族関係が遺産分割を機に崩壊したという事例は、残念ながら多く存在しています。
ここからは遺産分割トラブルの原因についてご紹介します。

親族間の遺産分割の際に揉める事例の一つとして、被相続人と同居していた等、被相続人の身近にいた相続人の一人が被相続人の通帳を管理していて、保険金や預貯金など相続財産の情報を、要求しているにもかかわらず他の相続人に開示してくれない、といったケースがよく見受けられます。

このような場合、大半は通帳を管理していた相続人が、私的に相続財産を使い込んでいたり、自分の相続分を増やそうと目論んでいると考えられます。その相続人に対して説得をし、相続財産の情報開示をするようであれば、その後の手続きに移ることも可能ですが、相続人同士の信頼関係を損ねてしまう行為でもありますので、最悪の場合には紛争に発展してしまうこともあります。

こちらも非常に多く見られる事例で、遺産に関する情報が不足しているにもかかわらず、遺産について憶測で遺産分割を進めてしまい、せっかく時間を費やしたのに遺産分割がまとまらないというケースです。

遺産分割においては、まず何が遺産として遺されているのかをはっきりさせることが重要となります。遺産についての正確な情報がなければ遺産分割の方針・内容を確定することは難しく、無駄な時間を費やしかねません。

上記のような事例を回避するためには、まず財産調査を行います。

大半の財産について、法律家は専門的な手続きの下、調査することが可能です。

財産調査を専門家に依頼することで、相続開始の日（被相続人の方が亡くなった日）時点での残高証明書を金融機関から取り寄せ、相続財産の総額を明確にして、話し合いのテーブルを設ける際に整えておくといったお手伝いをすることが可能となります。

相続トラブルを防ぐために専門家に財産調査を依頼したいという方は市川 錦糸町 相続遺言相談室にご相談ください。相続の専門家として、親身になって対応させていただきます。

人生のうちに相続は何度も経験することではありませんので、不安になられるのは当然のことです。万が一トラブルに発展してしまうと手続きの期限にも間に合わなくなる可能性もあり、また今後の人間関係までにも影響しかねません。お客様の様々な疑問や不安点、難しい専門用語など些細なことでも構いません。当事務所は市川の皆様のために、相続の経験豊富で、市川の地域事情にも詳しい専門家が親身になってお話をおうかがいさせていただきます。