地域 - 市川 錦糸町 相続遺言相談室 - Page 10
2021年07月03日
Q:父の残した遺言書で「遺言執行者」に任命されました。何をすればよいのかわからず、司法書士の先生に伺いたいです。(市川)
先月70代の父が亡くなりました。
父が市川にある公証役場にて公正証書遺言を作成していたことは生前私たち家族に話してくれていたので知っていました。無事に父の葬儀を終え、遺言書を確認したところ、その内容に「遺言執行者は長女である〇〇とする」と私の名前が記されていたのです。
遺言執行者になることは問題ありませんが、私は家庭もあり、子育て真っ最中のため、どんなことをするのかわからず不安になっています。
司法書士の先生、遺言執行者が何をするのか教えていただきたいです。また、誰でもなれるものなのでしょうか。(市川)
A:遺言執行者は字の通り、遺言書の内容を執行する人のことです。
ご相談ありがとうございます。遺言執行者についてご説明いたします。
「遺言執行者」とは、遺言書のなかで指定された遺産を指定された方へきちんとお渡しする役割を担う人のことです。遺言執行者は遺言書の内容を実現するために相続手続きを進めていく必要があり、執行者の指名は遺言者が遺言書のなかでのみ行うことができます。
今回のように遺言書の中に、遺言執行者について具体的な指定がある場合は、その遺言執行者が相続人にかわりに各種財産の名義変更などを進めていくことになります。
続いて、遺言執行者に誰でもなれるのかという疑問についてです。
遺言者が第三者を遺言執行者に指定している場合、遺言に従ってその第三者が遺言実行の権利を持ちます。また、遺言書に特に記載はなかったが、遺言執行者を設けたい場合は家庭裁判所へ遺言執行者選任の申し立てをすることもできます。相続人だけでなく、利害関係者も遺言執行者選任の申し立てが可能です。
ただし、遺言執行者には破産者や未成年者はなることができません。相続人ではない第三者を遺言執行者に指定する場合は、司法書士などの専門家に執行人の依頼をすると知識も持ち合わせており安心です。
もし、遺言執行者がいない相続手続きでは、相続人や受贈者(遺贈によって財産を受け取る人)が遺言書の内容に従って、手続きを進めていくことになります。手続きの内容によっては相続人全員に連絡し、署名や実印の押印などを集める必要があるものもあり、その都度何度も行うのは大変な労力がかかります。相続人同士が遠くに住んでいる、あるいはそれぞれが多忙にしているなら、なおさら遺言執行者を任命してくとスムーズに進むでしょう。
市川・錦糸町相続遺言相談室では、遺言書など生前からの相続対策から相続税申告まで幅広くご相談を承っております。
市川の皆さまで、遺言書やそれに関連する生前対策について気になることがあれば、まずは初回の無料相談にてお話をおきかせください。
市川をはじめ、市川近隣の相続税申告、遺言書について詳しい司法書士が親身にサポートいたします。
2021年06月05日
Q:遠方にある不動産を遺産相続する事になりました。手続き方法について司法書士の先生にアドバイスいただけますでしょうか。(市川)
市川に住む父が亡くなり、先日葬式を無事終え、遺産相続手続きを進めています。
父の財産の中に成田市内の自宅があり、話し合いの結果、私が相続することになりました。私は現在九州に住んでおり、このご時世もあって市川まで出向くことは難しい状況です。
不動産相続の手続きは遠方から行うことも可能でしょうか。どのような手続きになるか教えていただけますでしょうか。(市川)
A:不動産の遺産相続の手続きはオンラインや郵送で申請することも可能です。
不動産相続の手続きはその不動産の所在地を管轄する各法務局(支局・出張所)で相続登記申請を行います。不動産の管轄は法務省のホームページに掲載されていますので、相続する不動産の所在地の法務局を確認しましょう。
不動産相続手続きの申請方法には窓口申請、オンライン申請、郵送申請がございます。各申請方法についてご説明いたします。
- 窓口申請:管轄の法務局へ出向いて窓口で申請します。平日の各法務局が開所している時間に行く必要があります。万が一記載ミスがあった時にも窓口受理の段階で指摘してもらい、対応することができます。
- オンライン申請:インターネットを利用し、オンラインで申請します。ご利用のパソコンに「申請用総合ソフト」をインストールして登記申請書を作成し、その情報を管轄の登記所に送信します。オンライン申請は日本全国の法務局で対応しており、遠方の不動産の手続きでも費用や所要時間の差はほぼありません。なお、オンライン申請は利用できる曜日、時間が決まっておりますので、各法務局のホームページにてご確認ください。
- 郵送申請:申請書を作成し、郵送で送付します。不動産が遠方である、パソコンは不慣れであるという方におすすめです。ただし、万が一申請内容に間違いがあった場合、送り返してもらい、再度郵送しなければならず、時間と労力が倍以上かかってしまうことがあります。
また、不動産登記申請には規定が多くあり、厳しくチェックされます。たとえ小さなミスであっても法務局で修正することは出来ないため、法務局と何度もやりとりをしたり、申請自体をやり直さなければいけなかったりと、想像以上に労力を要することがあります。なお、確実に送付するため、簡易書留以上の方法で送付することをおすすめします。
遺産相続の手続きは慣れない手続きもおおく、ご自身で進めるのが不安、心配という方は専門家に相談することも一つの手です。
市川近隣にお住まいの方で相続に関するご心配事やご相談がございましたら、お気軽に市川・錦糸町相続遺言相談室へご相談ください。
初回は無料にてご相談をお受けしております。
市川の皆さまからのお問い合わせ、ご来所を所員一同お待ちしております。
2021年05月10日
Q:父の財産を相続することになりました。司法書士の先生、相続手続きを終えるまでのおおよその期間について教えてください。(市川)
私は市川の実家で父と二人暮らしをしている50代の女性です。先日のことですが父が突然亡くなり、葬式は慣れ親しんだ市川の実家でしめやかに営みました。父には預貯金と私たちが住んでいた市川の実家があり、すでに母は亡くなっているので私がその財産を相続することになります。これらの財産を相続するためには相続手続きをしなければならないと思いますが、一人でやることになるのでどれくらい期間がかかるのか予想がつかない状態です。相続手続きを終えるまでどのくらいかかるものなのかを行政書士の先生に教えていただきたいです。(市川)
A:相続手続きを終えるまでの期間は、相続する財産の種類により変動します。
結論から申しますと、相続手続きを終えるまでの期間に関してはどのような財産を相続するかによって変動します。ご相談者様のケースですと預貯金と不動産を相続されるとのことですので、今回はこの2つの手続きに絞ってご説明いたします。
【預貯金(金融資産)の手続き】
預貯金を相続するにあたっての手続きとしては、お亡くなりになった被相続人(お父様)の口座を解約し、口座にあった預貯金を相続人の口座に振り込んでもらうことになります。その際に準備することになる書類は以下の通りです。
- 戸籍謄本一式
- 遺産分割協議書
- 印鑑登録証明書
- 各金融機関の相続届 等
上記の書類は遺言書がない場合に準備することになるもので、遺言書がある場合や金融機関によって提出を求められる書類は多少異なります。ホームページなどであらかじめ確認しておくと良いでしょう。手続きの完了までにかかる期間は、資料の収集と法務局への申請を合わせて最長でも2ヶ月半程度とみておけば問題ありません。
【ご実家(不動産)の手続き】
ご実家を相続するにあたっての手続としては、お亡くなりになった方が所有する不動産の名義を相続人の名義へと変更することになります。その際に準備することになる書類は以下の通りです。
- 戸籍謄本一式
- 被相続人の住民票除票および相続人の住民票
- 遺産分割協議書
- 印鑑登録証明書
- 固定資産税評価証明書 等
手続きの完了までにかかる期間は預貯金の手続きと同様、最長でも2ヶ月半程度とみておけば良いでしょう。
このように2種類の財産を相続するだけでも、手続きを完了するまでにはそれなりの日数がかかります。そんな時はぜひ市川錦糸町相続遺言相談室まで、お気軽にご相談ください。市川錦糸町相続遺言相談室では市川にお住まいの方をメインに、遺産相続に関するお悩みやお困りごとをサポートしております。初回無料相談を行っておりますので、スタッフ一同、市川にお住まいの皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしております。
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夕刊フジ「よろず相談室」に当事務所が回答をいたしました。
(2023年4月毎週金曜日掲載)