地域 - 市川 錦糸町 相続遺言相談室 - Page 9
2021年10月05日
Q:遺言書を残しておけば確実に財産を寄付できるのかどうか、司法書士の先生にお伺いしたいです。(市川)
私は市川のマンションで一人暮らしをしている60代後半の男性です。
若いころから仕事人間で結婚する機会もなく、当然ながら子供もおりません。その代わりかなりの資産を築いてきましたので、定年退職をした今もまったく不自由のない生活を送っております。
しかしながら先月大きく体調を崩しまして、自分の身にもしものことが起こった場合の財産の扱いについて真剣に考えるようになりました。
私は独り身ですし、すでに両親は亡くなっているので、このままだと財産は兄が相続することになると思います。ただ、兄とは昔から仲が悪く、自分が苦労して築いてきた財産を兄に渡すくらいなら、市川の慈善団体に寄付したほうが余程ためになると考えております。
すでにいくつか寄付したい団体の候補は挙げていますが、私の死後、確実に寄付できなければ意味がありません。遺言書を残しておけば、これらの団体へ確実に寄付することは可能でしょうか?司法書士の先生、教えてください。(市川)
A:確実な寄付を実現するには、「公正証書遺言」で遺言書を作成しましょう。
ご自身の財産を慈善団体へ確実に寄付したいとのことですが、生前にその旨を記した遺言書を作成しておけば遺贈という形で財産を渡すことができます。
普通方式の遺言書には「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘密証書遺言」という3つの種類がありますが、今回のように希望する団体へ確実に財産を渡したい場合は「公正証書遺言」で作成することをおすすめいたします。
公正証書遺言とは、公証役場において公証人が本人の口述をもとに公正証書で作成する遺言書のことで、方式の不備による無効の心配が少ない遺言方法です。また、遺言書の原本はその場で保管されるので紛失や改ざんといったリスクもなく、遺言書を開封するための検認手続きも不要ですので、速やかに手続きを進めることができます。
ご自分で手軽に作成できる自筆証書遺言に比べて費用や手間はかかりますが、その分確実性と安心感は折り紙付きだといえるでしょう。
今回のように相続人以外の方に財産を残す遺言書を作成する場合は、遺言書において「遺言執行者」を指定します。遺言執行者とは遺言内容を実現するために必要な一切の行為を行う権利と義務を有する存在ですので、信頼できる方にお願いしておくと良いでしょう。
なお、慈善団体のなかには現金による寄付しか受け付けていないところもあるため、寄付内容と正式な団体名についてはあらかじめ確認しておくことが重要です。
市川錦糸町相続遺言相談室では遺言書に関するご質問・ご相談はもちろんのこと、遺言書の文面の提案や必要な書類の収集まで幅広くサポートさせていただいております。市川・市川周辺で確実な遺言書を残したいとお考えの方は、経験豊富な司法書士が在籍する市川錦糸町相続遺言相談室までぜひお気軽にお問い合わせください。
市川・市川周辺の皆様の相続・遺言書に関するお困り事を解消できるよう、司法書士ならびにスタッフ一同、親身になってご対応させていただきます。
2021年09月02日
Q:司法書士の先生、相続放棄はどのタイミングでできるものなのでしょうか。(市川)
司法書士の先生、はじめて相談させていただきます。私は故郷である市川から離れ、夫と2人の子どもと仲睦まじく暮らしている50代の主婦です。
50代ともなると友人との間で相続の話題があがる機会も多くなり、先日も「父に多額の借金があったから相続放棄した」という話を聞きました。
私には市川の実家で一人暮らしをしている父がいるのですが、友人の父同様、借金がある状態です。
直接問い質したところで素直に話してくれるような人ではないので、どれだけの額なのかも定かではありません。
できれば今のうちに相続放棄をしたいと考えているのですが、相続放棄はどのタイミングでできるものなのでしょうか?司法書士の先生、ぜひとも教えてください。(市川)
A:相続放棄ができるのは、お父様が亡くなり相続が発生してからになります。
相続放棄とは相続が発生した際に選択できる方法のひとつであり、手続きを行う期限は被相続人(今回の場合はお父様)が亡くなったことを知った日から3か月以内と定められています。
ご相談者様としましては今のうちにしたいとお考えのようですが、お父様の相続が発生するまでは相続放棄を行うことはできません。
相続が発生した場合、相続人は「単純承認」「限定承認」「相続放棄」いずれかの方法を選択することになります。この段階で相続放棄をすればお父様の借金を弁済する義務はなくなりますが、同時にその他の財産を相続する権利も失います。
後になって相続財産が欲しいと思っても撤回することはできませんので、相続放棄を選択する際はしっかりと財産調査を行ったうえで判断することをおすすめいたします。
なお、ご相談者様が相続放棄をしたからといってお父様の借金自体がなくなるわけではなく、次の相続順位となる方が弁済義務を負うことになります。
次の相続順位になる方がわかっているようであれば、あらかじめ相続放棄した旨を伝えておくなどの配慮を忘れずにしておきましょう。
補足となりますが、上記の期限内に何らかの手続きを行わなかった場合にはプラス財産もマイナス財産もすべて承継する「単純承認」したものとみなされます。
こちらも後からの撤回や相続放棄、単純承認を選択することはできませんので、相続財産に多額の借金がある場合には注意が必要です。
相続放棄は被相続人に多額の借金などがあった場合に有効な手段ではありますが、十分な財産調査を行ったうえで選択することが重要です。
相続放棄をするべきかどうか判断にお困りの際は、相続全般を得意とする市川錦糸町相続遺言相談室の無料相談をぜひご活用ください。
市川錦糸町相続遺言相談室では市川ならびに市川近郊の皆様をメインに、遺産相続・遺言書に関するお悩みやお困り事をサポートしております。
スタッフ一同、市川ならびに市川近郊の皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしています。
2021年08月04日
Q:相続手続きの際に必要な戸籍が何かいまいちわからないので司法書士の先生に教えていただきたいです。(市川)
市川に現在住んでいる50代会社員です。市川市内の病院で先月父が亡くなりました。
相続人はおそらく母と私の二人のみだと思われます。
父の相続財産として市川にいくつかの不動産と預貯金がありました。
先日市川にある銀行へ準備しておいた父が亡くなったことが分かる戸籍と自分の現在の戸籍を提出しました。
しかし、それだけでは手続きができないと銀行側から言われてしまいました。
他にどのような戸籍が必要だったのかわかりません。
そのため相続手続きがなかなか進められずにいます。
司法書士の先生に相続手続きの際に必要な戸籍が何なのか教えていただきたいです。(市川)
A:相続手続きには様々な戸籍が必要になります。
この度は市川錦糸町相続遺言相談室へお問い合わせありがとうございます。
戸籍には様々な種類があるため混迷される方もいると思います。
相続手続きにおいて一般的に下記の戸籍が必要となります。
- 被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本・除籍謄本・改正原戸籍謄本
- 相続人全員の現在の戸籍謄本
被相続人の出生から死亡までの戸籍にはお父様がいつ誰と誰の間に生まれて、兄弟が何人いて、誰と結婚して、子供が何人いるかといった細かい情報が全てが記載されています。
この戸籍によってお父様が亡くなった時点で配偶者はいないのか、子供はご相談者様以外いないのかを確認することができます。
万が一、お父様に隠し子や養子が存在した場合、ご相談者様以外にも相続が発生しますので、早めにお取り寄せることをおすすめします。
戸籍を取る際には必ず役所にて請求を行う必要があります。
通常亡くなった方の最後の本籍地を管轄する役所へ出生から死亡までに戸籍を請求することでその役所にある戸籍から出してもらうことが可能となります。
遠方に役所があり、直接役所に出向くことが難しい場合には郵便での請求の取り寄せが可能となりますので各種のホームページ等にてご確認ください。
たとえ、相続人が一人であったとしても戸籍謄本を揃える等、相続手続きには時間や手間がかかります。
しかし、そのためなかなか手続きが進まなく困っているという方も多数いらっしゃいます。
市川錦糸町相続遺言相談室では専門家による初回無料相談を行っております。
市川周辺にお住まいの皆さま、相続が開始したらまずはお気軽にご相談ください。
まずはお気軽にお電話ください
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営業時間 9:00~20:00(平日・土曜)/日曜・祝日は事前予約のみ対応
「市川 錦糸町 相続遺言相談室」は市川を中心に船橋・松戸など千葉北西部エリアで相続に関して安心のサポートを提供しております。また、錦糸町にも事務所を構えております。市川駅から徒歩3分、錦糸町駅から徒歩3分の場所にございます。お気軽にお問い合わせください。
夕刊フジ「よろず相談室」に当事務所が回答をいたしました。
(2023年4月毎週金曜日掲載)