
2021年09月02日
Q:司法書士の先生、相続放棄はどのタイミングでできるものなのでしょうか。(市川)
司法書士の先生、はじめて相談させていただきます。私は故郷である市川から離れ、夫と2人の子どもと仲睦まじく暮らしている50代の主婦です。
50代ともなると友人との間で相続の話題があがる機会も多くなり、先日も「父に多額の借金があったから相続放棄した」という話を聞きました。
私には市川の実家で一人暮らしをしている父がいるのですが、友人の父同様、借金がある状態です。
直接問い質したところで素直に話してくれるような人ではないので、どれだけの額なのかも定かではありません。
できれば今のうちに相続放棄をしたいと考えているのですが、相続放棄はどのタイミングでできるものなのでしょうか?司法書士の先生、ぜひとも教えてください。(市川)
A:相続放棄ができるのは、お父様が亡くなり相続が発生してからになります。
相続放棄とは相続が発生した際に選択できる方法のひとつであり、手続きを行う期限は被相続人(今回の場合はお父様)が亡くなったことを知った日から3か月以内と定められています。
ご相談者様としましては今のうちにしたいとお考えのようですが、お父様の相続が発生するまでは相続放棄を行うことはできません。
相続が発生した場合、相続人は「単純承認」「限定承認」「相続放棄」いずれかの方法を選択することになります。この段階で相続放棄をすればお父様の借金を弁済する義務はなくなりますが、同時にその他の財産を相続する権利も失います。
後になって相続財産が欲しいと思っても撤回することはできませんので、相続放棄を選択する際はしっかりと財産調査を行ったうえで判断することをおすすめいたします。
なお、ご相談者様が相続放棄をしたからといってお父様の借金自体がなくなるわけではなく、次の相続順位となる方が弁済義務を負うことになります。
次の相続順位になる方がわかっているようであれば、あらかじめ相続放棄した旨を伝えておくなどの配慮を忘れずにしておきましょう。
補足となりますが、上記の期限内に何らかの手続きを行わなかった場合にはプラス財産もマイナス財産もすべて承継する「単純承認」したものとみなされます。
こちらも後からの撤回や相続放棄、単純承認を選択することはできませんので、相続財産に多額の借金がある場合には注意が必要です。
相続放棄は被相続人に多額の借金などがあった場合に有効な手段ではありますが、十分な財産調査を行ったうえで選択することが重要です。
相続放棄をするべきかどうか判断にお困りの際は、相続全般を得意とする市川錦糸町相続遺言相談室の無料相談をぜひご活用ください。
市川錦糸町相続遺言相談室では市川ならびに市川近郊の皆様をメインに、遺産相続・遺言書に関するお悩みやお困り事をサポートしております。
スタッフ一同、市川ならびに市川近郊の皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしています。
2021年08月04日
Q:相続手続きの際に必要な戸籍が何かいまいちわからないので司法書士の先生に教えていただきたいです。(市川)
市川に現在住んでいる50代会社員です。市川市内の病院で先月父が亡くなりました。
相続人はおそらく母と私の二人のみだと思われます。
父の相続財産として市川にいくつかの不動産と預貯金がありました。
先日市川にある銀行へ準備しておいた父が亡くなったことが分かる戸籍と自分の現在の戸籍を提出しました。
しかし、それだけでは手続きができないと銀行側から言われてしまいました。
他にどのような戸籍が必要だったのかわかりません。
そのため相続手続きがなかなか進められずにいます。
司法書士の先生に相続手続きの際に必要な戸籍が何なのか教えていただきたいです。(市川)
A:相続手続きには様々な戸籍が必要になります。
この度は市川錦糸町相続遺言相談室へお問い合わせありがとうございます。
戸籍には様々な種類があるため混迷される方もいると思います。
相続手続きにおいて一般的に下記の戸籍が必要となります。
- 被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本・除籍謄本・改正原戸籍謄本
- 相続人全員の現在の戸籍謄本
被相続人の出生から死亡までの戸籍にはお父様がいつ誰と誰の間に生まれて、兄弟が何人いて、誰と結婚して、子供が何人いるかといった細かい情報が全てが記載されています。
この戸籍によってお父様が亡くなった時点で配偶者はいないのか、子供はご相談者様以外いないのかを確認することができます。
万が一、お父様に隠し子や養子が存在した場合、ご相談者様以外にも相続が発生しますので、早めにお取り寄せることをおすすめします。
戸籍を取る際には必ず役所にて請求を行う必要があります。
通常亡くなった方の最後の本籍地を管轄する役所へ出生から死亡までに戸籍を請求することでその役所にある戸籍から出してもらうことが可能となります。
遠方に役所があり、直接役所に出向くことが難しい場合には郵便での請求の取り寄せが可能となりますので各種のホームページ等にてご確認ください。
たとえ、相続人が一人であったとしても戸籍謄本を揃える等、相続手続きには時間や手間がかかります。
しかし、そのためなかなか手続きが進まなく困っているという方も多数いらっしゃいます。
市川錦糸町相続遺言相談室では専門家による初回無料相談を行っております。
市川周辺にお住まいの皆さま、相続が開始したらまずはお気軽にご相談ください。
2021年07月03日
Q:父の残した遺言書で「遺言執行者」に任命されました。何をすればよいのかわからず、司法書士の先生に伺いたいです。(市川)
先月70代の父が亡くなりました。
父が市川にある公証役場にて公正証書遺言を作成していたことは生前私たち家族に話してくれていたので知っていました。無事に父の葬儀を終え、遺言書を確認したところ、その内容に「遺言執行者は長女である〇〇とする」と私の名前が記されていたのです。
遺言執行者になることは問題ありませんが、私は家庭もあり、子育て真っ最中のため、どんなことをするのかわからず不安になっています。
司法書士の先生、遺言執行者が何をするのか教えていただきたいです。また、誰でもなれるものなのでしょうか。(市川)
A:遺言執行者は字の通り、遺言書の内容を執行する人のことです。
ご相談ありがとうございます。遺言執行者についてご説明いたします。
「遺言執行者」とは、遺言書のなかで指定された遺産を指定された方へきちんとお渡しする役割を担う人のことです。遺言執行者は遺言書の内容を実現するために相続手続きを進めていく必要があり、執行者の指名は遺言者が遺言書のなかでのみ行うことができます。
今回のように遺言書の中に、遺言執行者について具体的な指定がある場合は、その遺言執行者が相続人にかわりに各種財産の名義変更などを進めていくことになります。
続いて、遺言執行者に誰でもなれるのかという疑問についてです。
遺言者が第三者を遺言執行者に指定している場合、遺言に従ってその第三者が遺言実行の権利を持ちます。また、遺言書に特に記載はなかったが、遺言執行者を設けたい場合は家庭裁判所へ遺言執行者選任の申し立てをすることもできます。相続人だけでなく、利害関係者も遺言執行者選任の申し立てが可能です。
ただし、遺言執行者には破産者や未成年者はなることができません。相続人ではない第三者を遺言執行者に指定する場合は、司法書士などの専門家に執行人の依頼をすると知識も持ち合わせており安心です。
もし、遺言執行者がいない相続手続きでは、相続人や受贈者(遺贈によって財産を受け取る人)が遺言書の内容に従って、手続きを進めていくことになります。手続きの内容によっては相続人全員に連絡し、署名や実印の押印などを集める必要があるものもあり、その都度何度も行うのは大変な労力がかかります。相続人同士が遠くに住んでいる、あるいはそれぞれが多忙にしているなら、なおさら遺言執行者を任命してくとスムーズに進むでしょう。
市川・錦糸町相続遺言相談室では、遺言書など生前からの相続対策から相続税申告まで幅広くご相談を承っております。
市川の皆さまで、遺言書やそれに関連する生前対策について気になることがあれば、まずは初回の無料相談にてお話をおきかせください。
市川をはじめ、市川近隣の相続税申告、遺言書について詳しい司法書士が親身にサポートいたします。
2021年06月05日
Q:遠方にある不動産を遺産相続する事になりました。手続き方法について司法書士の先生にアドバイスいただけますでしょうか。(市川)
市川に住む父が亡くなり、先日葬式を無事終え、遺産相続手続きを進めています。
父の財産の中に成田市内の自宅があり、話し合いの結果、私が相続することになりました。私は現在九州に住んでおり、このご時世もあって市川まで出向くことは難しい状況です。
不動産相続の手続きは遠方から行うことも可能でしょうか。どのような手続きになるか教えていただけますでしょうか。(市川)
A:不動産の遺産相続の手続きはオンラインや郵送で申請することも可能です。
不動産相続の手続きはその不動産の所在地を管轄する各法務局(支局・出張所)で相続登記申請を行います。不動産の管轄は法務省のホームページに掲載されていますので、相続する不動産の所在地の法務局を確認しましょう。
不動産相続手続きの申請方法には窓口申請、オンライン申請、郵送申請がございます。各申請方法についてご説明いたします。
- 窓口申請:管轄の法務局へ出向いて窓口で申請します。平日の各法務局が開所している時間に行く必要があります。万が一記載ミスがあった時にも窓口受理の段階で指摘してもらい、対応することができます。
- オンライン申請:インターネットを利用し、オンラインで申請します。ご利用のパソコンに「申請用総合ソフト」をインストールして登記申請書を作成し、その情報を管轄の登記所に送信します。オンライン申請は日本全国の法務局で対応しており、遠方の不動産の手続きでも費用や所要時間の差はほぼありません。なお、オンライン申請は利用できる曜日、時間が決まっておりますので、各法務局のホームページにてご確認ください。
- 郵送申請:申請書を作成し、郵送で送付します。不動産が遠方である、パソコンは不慣れであるという方におすすめです。ただし、万が一申請内容に間違いがあった場合、送り返してもらい、再度郵送しなければならず、時間と労力が倍以上かかってしまうことがあります。
また、不動産登記申請には規定が多くあり、厳しくチェックされます。たとえ小さなミスであっても法務局で修正することは出来ないため、法務局と何度もやりとりをしたり、申請自体をやり直さなければいけなかったりと、想像以上に労力を要することがあります。なお、確実に送付するため、簡易書留以上の方法で送付することをおすすめします。
遺産相続の手続きは慣れない手続きもおおく、ご自身で進めるのが不安、心配という方は専門家に相談することも一つの手です。
市川近隣にお住まいの方で相続に関するご心配事やご相談がございましたら、お気軽に市川・錦糸町相続遺言相談室へご相談ください。
初回は無料にてご相談をお受けしております。
市川の皆さまからのお問い合わせ、ご来所を所員一同お待ちしております。
2021年05月10日
Q:父の財産を相続することになりました。司法書士の先生、相続手続きを終えるまでのおおよその期間について教えてください。(市川)
私は市川の実家で父と二人暮らしをしている50代の女性です。先日のことですが父が突然亡くなり、葬式は慣れ親しんだ市川の実家でしめやかに営みました。父には預貯金と私たちが住んでいた市川の実家があり、すでに母は亡くなっているので私がその財産を相続することになります。これらの財産を相続するためには相続手続きをしなければならないと思いますが、一人でやることになるのでどれくらい期間がかかるのか予想がつかない状態です。相続手続きを終えるまでどのくらいかかるものなのかを行政書士の先生に教えていただきたいです。(市川)
A:相続手続きを終えるまでの期間は、相続する財産の種類により変動します。
結論から申しますと、相続手続きを終えるまでの期間に関してはどのような財産を相続するかによって変動します。ご相談者様のケースですと預貯金と不動産を相続されるとのことですので、今回はこの2つの手続きに絞ってご説明いたします。
【預貯金(金融資産)の手続き】
預貯金を相続するにあたっての手続きとしては、お亡くなりになった被相続人(お父様)の口座を解約し、口座にあった預貯金を相続人の口座に振り込んでもらうことになります。その際に準備することになる書類は以下の通りです。
- 戸籍謄本一式
- 遺産分割協議書
- 印鑑登録証明書
- 各金融機関の相続届 等
上記の書類は遺言書がない場合に準備することになるもので、遺言書がある場合や金融機関によって提出を求められる書類は多少異なります。ホームページなどであらかじめ確認しておくと良いでしょう。手続きの完了までにかかる期間は、資料の収集と法務局への申請を合わせて最長でも2ヶ月半程度とみておけば問題ありません。
【ご実家(不動産)の手続き】
ご実家を相続するにあたっての手続としては、お亡くなりになった方が所有する不動産の名義を相続人の名義へと変更することになります。その際に準備することになる書類は以下の通りです。
- 戸籍謄本一式
- 被相続人の住民票除票および相続人の住民票
- 遺産分割協議書
- 印鑑登録証明書
- 固定資産税評価証明書 等
手続きの完了までにかかる期間は預貯金の手続きと同様、最長でも2ヶ月半程度とみておけば良いでしょう。
このように2種類の財産を相続するだけでも、手続きを完了するまでにはそれなりの日数がかかります。そんな時はぜひ市川錦糸町相続遺言相談室まで、お気軽にご相談ください。市川錦糸町相続遺言相談室では市川にお住まいの方をメインに、遺産相続に関するお悩みやお困りごとをサポートしております。初回無料相談を行っておりますので、スタッフ一同、市川にお住まいの皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしております。
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夕刊フジ「よろず相談室」に当事務所が回答をいたしました。
(2023年4月毎週金曜日掲載)